山帰来(サンキライ) 「サルトリイバラ」



◎名の由来. 曲がりくねった茎ごとにある棘で
 「猿でも捕らえられる」ことから。。。
 また、別名の「山帰来」は
 昔、梅毒にかかった男が、気がふれて‘山’に迷い込んだ。
 そこで、この実を食べて暮らすうち、症状が改善し
 里へ‘帰って来た’。 となります。
 ユリ科シオデ属の落葉蔓性低木です。

◎適培地. 木漏れ日を好むつる性植物のため
  林縁などに多くみかけます。
  但し、林や森の奥の方の暗い所には居ないため
  最低でも、一日何時間かは「直射」の当たる日当たりが適地。
  また、乾燥地は別として ある程度の保水地なら
  相当な「かんかん照り」の環境でも育つようです。
  夏になると蔓を伸ばして、高い木に巻きつく性質のため
  何か巻きつくための支柱を立ててやると安定する。
  乾燥には弱い方ですから、乾燥地の場合
  保水性の良い土壌を確保します。

◎鑑賞. 赤い実は、最近ではクリスマスの飾りにも使われ
  光沢のある美しい葉は、庭木・盆栽の他、
 「ドライフラワー・茶花・生花」等として。
 また、棘の生垣効果も。

◎繁殖. 初夏に黄緑色の小さな花をつけます。
 遠目には、花が咲いていると分かり難い。
 雌雄異株の植物です。
 雌株だけでも一応、少しは実はつくようですが、
 雄株が側にあると、実付きが断然よくなります。
 外見から雌雄を同定することは困難です。
 花は、雌花には「雌しべ・仮雄しべ」があり、
 雄花には、「おしべ」しかありません。
 鳥のフン搬送による実生発育の他、
 地下には、いわゆる球根が控えており
 そのため萌芽力が強く、脇から芽もよく出るため
 株分けで増やせます。

◎食用. 葉は、西日本では柏餅の葉の替わりに用いる。
  そのため「マンジュウシバ」の地方名がある。
  また、この葉 自体も食用になる。
  球根部(根茎)は、生薬として有名で
  でき物・にきび・美肌・抗がん効果・利尿などの薬効。
  赤く熟した実は、生食で美味しく
  また、果実種・デザートなどにもできます。



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